− 次女親子 −


右代宮 楼座 (うしろみや ろーざ)

 金蔵の第4子、次女。留弗夫よりさらに歳の離れた末っ子で、長兄の蔵臼に比べれば、むしろ甥っ子たちの方に歳が近いくらいです。その為、兄弟たちの輪と甥っ子たちの輪の狭間が居場所となっている、少しだけ寂しい立場の女性です。
 歳の離れた兄や姉たちは、互いに諍いが絶えませんでしたが、彼女は歳が大きく離れていたため、それに巻き込まれずに済んだのは幸運だったと言えるでしょう。その代わり、蔵臼と、絵羽・留弗夫の両陣営にそれぞれ同意を求められ、どちらの立場にもつけず曖昧に取り繕わなければならない、疲れる立場でもあります。
 限りなく一人っ子に近い状態で育った彼女は、他の兄弟たちとは異なる雰囲気に育ち、若く知的で思いやりのある良い女性に育ちました。困っている人に何を施せば喜んでもらえるかを考えられる女性で、交わした約束は決して忘れず、一年前に約束したお土産を持ってきて喜ばせてくれたりもします。
 娘の真里亞の養育には特に熱心で、学校行事などにも積極的に参加し、母親としての責務を全うしています。その生真面目さゆえに、母親業に誇りを持つ夏妃を尊敬しており、ささやかな交流を持っています。
 ただ、誰からも年齢が離れていることが災いしたのか、悩みを打ち明ける人が身近におらず、ストレスに押し潰されそうになって、時折それを感情的に発露させてしまう悪い癖があります。本人も自覚していて、時に娘を叱り過ぎて自己嫌悪しています。

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右代宮 真里亞 (うしろみや まりあ)

 楼座の娘。親族の中で最年少の無垢な少女です。父親は海外を飛び回っており、顔はよく知りません。
 腹の探りあいや見栄が横行する右代宮家の中で、無垢で穢れ知らずで嘘をつかない彼女の存在は非常に貴重です。その為、幼さゆえに時折、言葉を選ばなかったとしても、その無邪気な言葉を咎める人間はいません。
 子どもらしい、何かに感化されたような癖のあるしゃべり方をします。それらは親族たちにとっては可愛らしいものですが、母親にとってはいつまでも抜けない幼児言葉に思えるらしく、常々注意して直したいと思っているようです。
 成長期が遅いためか、未だ年齢相応の成長が見えません。その為、学校の勉強には付いていけず、残念ながら成績はまったく芳しくありません。しかし、決して頭が悪いわけではないようで、自分の趣味的分野に至っては、天才的暗記力を示します。その趣味とは、黒魔術やオカルトなどで、星占いなどなら年頃の少女には可愛らしいものですが、さらに深い世界にまで踏み込んでしまっているようで、母親には嘆かれています。しかしその知識量は豊富かつマニアックで、その分野の人間が聞いたなら、さぞや感嘆してくれるでしょう。
 その趣味から、同じオカルト趣味を持つ当主金蔵との仲が良好に思われていますが、金蔵には嫌われているようで、両者が同じ分野の仲間として語り合うということはありません。

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